STORY GENRE
ロバート・マッキーによるストーリーの形式分け
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アークプロット
「アリストテレス式の王道ストーリー。起承転結がある」
アークプロットは、流れが分かりやすいため、読者を選ばない。
主人公がわかりやすく存在しており、主人公の魅力しだいで全てが決まる。
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ミニプロット
「オムニバス形式で複数の主人公の視点で語られる」
ミニプロットは、構成力がないと話が散らかる可能性がある。
複数の主人公の視線が一点の目標に集中する為、人物よりも目標に話の重心が置かれる。
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アンチプロット
「アークプロットの逆。時間軸を守らない。ストーリーは偶然の積み重ね」
アンチプロットは、ギャグなどに多い。
週刊連載漫画などの場合、いつ終わるかわからないので物語の全体図を思い描けないことがあり、その為、出来事をその場の流れで解決する為、偶然の積み重ねのような形になり、アークプロット形式になる。
そして、もう一つ。これは余談で、もしかしたらアークプロットではないかもしれないが・・
宮崎駿は、完璧なストーリーの設計図を作らずに、その場その場でストーリーを考える。
「ぼやけたラスト」は見えていると話しているが、これも目の前の出来事を一つ一つ処理する偶然の積み重ねを利用した作り方である。
きっとその偶然の積み重ねにより、みたこともない物語が出来上がっているのだろう。
やはり、計算されつくした物語はどこか先人の作った物語と似通ってしまう場合がある。
オースン・スコット・カードによるストーリーのジャンル分け
「MICE理論」
・MILLIEU
フランス語で「場所」という意味。どこかへ行き、帰ってくる冒険もの全般を指す。
例)ガリバー旅行記、オズの魔法使いなど
・IDEA
この場合のアイデアというのは「情報」のこと。いわゆる「謎解き」探偵もの。
例)探偵もの、ミステリーなど
・CHARACTER
成長物語
・EVENT
世界の不秩序に秩序をもたらす物語。
例)ロードオブザリングなど
このジャンル分けをすることで
「どこで終わらせるか─」 を明確にすることができるのである!
・蛇足ほどつまらないものはないのだ。
ロバート・マッキー著「story」
http://feidempire.blog71.fc2.com/blog-entry-472.html
の翻訳より引用
オースン・スコットカード著
「How to write Science Fiction & Fantasy」
http://feidempire.blog71.fc2.com/blog-entry-472.html
の翻訳より引用