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吹き出し

フキダシとは音の可視化である。

フキダシは記号的なもので、マンガをよく読む人ならその形だけで意味を理解できる。

そんなものである。

 

1.フキダシの種類と効果

1.基本の吹き出し

2.やわらかさを感じるセリフの時に使う

3.大声など、突然発せられるセリフに使う

4.心の言葉などで使う

5.ナレーションなどで使う

 

ちなみに、とんがっている部分の名称は「角(つの)」

7.劇中の実況などの電子的な音に使用

8.横長の基本吹き出し。横文字の時に使用

9.硬い印象を感じるセリフに使用

10.黒い吹き出し。重みを感じる。

11.デザイン性の高いナレーション吹き出し。

8と10に関しては、いろいろあるので、細かな解説をする。

 

は、横文字を書くときに使用する。

日本の漫画は基本的に縦読みだが、このように横文字で表示する場合がある。

それは、縦読みとセリフの違いを感じさせ、重要さをアピールする場合である。

そのほかには、英語圏の人物がしゃべるときのみ横文字になったりする場合もある。

 

ちなみに、ワンピースは外国で出版され、日本語から英語に翻訳してもフキダシとして問題がないように、基本的なセリフは、縦長の丸ではなく、ただの「丸」の吹き出しである。

10は、視線誘導で書いた「黒と白」の原理である。

火(視線)がつくのに時間がかかるので、重みを感じるフキダシになる。

 

フキダシの種類は、ここに載せた以外に何十種類もあるが、

それは、自分で調べてください。

 

フキダシそれぞれの能力に関しては、じっくりとそのフキダシを観察し、

「こいつは私としては、こういう風に感じるなぁ」と思ったのがそのフキダシの能力です。

そのフキダシを作った人がどういう意図で書いていようが、受け取る側の感じ方こそが真実ですので、

そういう風に自分で勝手にジャンル分けしてください。

つまり、ここでの説明で「なんか違うなぁ」と思ったら、ここの説明なんてどうでもいいのです。自分なりに体系を作ってください。

ちなみに、フキダシを使用するのは喋るものだけでなく、

効果音でもフキダシは使える。

 

特定の対象物が音を出すときにフキダシは使うのだ。

さらに、フキダシは「音の可視化」なので

こんなこともできる。

記号とはいうものの、実在する「音」という概念なので、

物体に影響を与えることができる。

フキダシで押したり、つぶしたり、殴ったり。

2.フキダシの効果範囲

例)告白

(A)は隣のコマへはみ出している。

(B)は一コマに収まっている。

 

(A)は主役の引きのショットにセリフがはみ出しているので、

そこまで声が届いているということである。

 

(B)はそこまでは声が届いていない感じを受ける。

 

これが、フキダシの効果範囲である。

フキダシを大きくしたいから隣のコマへはみ出すことがあるが、

そのフキダシ(セリフ)が隣のシーンに入っていいものかを考える。

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